第18回ツアー(4)

ハルビンで8月10日、ようやくメンバーが一人合流しました。中国で17回目のご一緒となる脂肪肝先生です。大阪から大連で国内線に乗り継いで、無事ハルビンへ到着しました。チケットの受け取りと搭乗手続きを中国語がほとんど話せない彼ではちょっと不安でしたが、大連在住の于小姐がわざわざ空港へ出向いて彼をサポートしてくれたため、とてもスムーズにいきました。于小姐に心から感謝。11日には私の中国語教室の同学G先生が合流し、4人が勢ぞろいしました。


聖ソフィア寺院前で勢ぞろいしたメンバー

ハルビンでは今回、誰かに会う予定は特になく、4人がそれぞれ自由に観光するスタイルを取りました。


旧ユダヤ中学校(現ハルビン市朝鮮族第二中学校)。屋根の上に六角形の星印(ダビデの星)が見えます。1930年代までユダヤ人がハルビン経済を担っていたという名残です。


1918年建立のイスラム寺院。こちらは屋根の上に三日月印が見えます。

私のテーマは「歴史建築物巡り」。ハルビンは元々ロシア人が建設した町であり、1930年代までは極東有数の国際都市でした。私たち夫婦の恩師は、年少の頃ハルビンで暮らしていました。隣の家にはロシア人一家が住んでいたそうです。当時のソ連から政治的迫害を受けたロシア人やユダヤ人、入植していた日本人、朝鮮人、先祖の代から住んでいた中国人が共存していた時代があるのです。その名残の建築物は多くが文化大革命で破壊されてしまいましたが、それでもなお多数が市民の努力で今日まで保存されています。

 


超人気レストラン「喀秋莎(カチューシャ)」のロシア料理。行かれる場合は必ず電話で予約を。中国語用とロシア語用の番号があります。余談ですが、下のビールはつい2か月前までロシアでは「清涼飲料水」でした。さすがお酒大国!

町ではロシア人観光客をよく見かけます。黒河から乗った国内線の飛行機で見かけた一家も私たちと同じホテルに宿泊していました。ハルビンは激動の時代を経てきていますが、今同じ町をさまざまな国の人たちが仲良く観光していることに、平和のありがたさを強く感じるのでした。

 
市内を流れる松花江の河岸で夕涼みをする人たち。ゆったり流れるそれぞれの幸せな時間を背中に感じますね…

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